
就職を考えているものの、障害特性や体調、コミュニケーション、職場での人間関係などに不安がある場合、一般的な求人サイトだけで就職活動を進めることが難しいと感じることがあります。
「自分に向いている仕事が分からない」「就職しても長く働けるか不安」「障害について職場にどのように伝えればよいか分からない」「事務職を希望しているが実務経験がない」といった悩みを抱えている場合には、就労移行支援という選択肢があります。
就労移行支援は、障害のある方が一般企業などへの就職を目指し、必要な知識やスキルを身につけたり、就職活動のサポートを受けたりする障害福祉サービスです。
今回紹介するatGPジョブトレは、障害別のコースを設けていることが特徴です。現在は、うつ症状、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病の5コースを展開しています。障害別の専門的なカリキュラムに加えて、ビジネススキル、就職活動、職場定着までを支援しています。
この記事では、atGPジョブトレを最初に紹介したうえで、運営会社が異なるLITALICOワークスとウェルビーを比較します。
就労移行支援は、事業所によって対象となる障害、支援内容、通所方法、事業所の所在地などが異なります。そのため、サービス名だけで判断するのではなく、自分の希望や通所可能な範囲、必要な支援内容を確認することが重要です。
atGPジョブトレ

運営会社:株式会社ゼネラルパートナーズ
atGPは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する障害のある方向けの就職・転職支援サービスの総合ブランドです。atGPジョブトレも同社が運営しています。ゼネラルパートナーズは2003年に障害のある方向けの就転職支援サービスを開始し、20年以上にわたって支援を行っています。
atGPジョブトレの商品概要
atGPジョブトレは、障害のある方が就職に必要なスキルを身につけ、就職活動を進め、就職後も働き続けることを目指す通所型の就労移行支援サービスです。
公式サイトでは、
- 障害理解・対処スキル
- ビジネススキル
- 実践トレーニング
- 就職活動サポート
- 職場定着サポート
などをサービス内容として案内しています。
大きな特徴は、一般的な就労移行支援とは異なり、障害別のコース制を採用していることです。
現在は、
- うつ症状コース
- 発達障害コース
- 統合失調症コース
- 聴覚障害コース
- 難病コース
の5コースがあります。
そのため、自分の障害特性に合わせたトレーニングや、同じような悩みを持つ利用者との情報交換を行いたい場合に比較しやすいサービスです。
atGPジョブトレの特徴
障害別の専門コースがある
atGPジョブトレの特徴としてまず挙げられるのが、障害別のコースです。
5つのコースが用意されており、それぞれの特性を踏まえたプログラムが設計されています。
例えば、発達障害コースでは、障害特性の理解、タスク管理、時間管理、感覚過敏・鈍麻への対処、適職発見などをテーマとしたプログラムがあります。
うつ症状コースでは、ストレスマネジメント、認知行動療法、アンガーマネジメントなどを扱っています。
聴覚障害コースでは、聞こえ方やコミュニケーション方法、必要なサポートを周囲に伝える方法などを扱っています。
このように、障害によって異なる就労上の課題を考慮しながらトレーニングを受けられることが特徴です。
うつ症状コース
うつ症状コースは、うつや双極性障害など、うつ症状のある方を対象としたコースです。
公式サイトでは、適応障害や不安障害のある方も対象として案内されています。
プログラムには、
- 症状理解
- ストレスマネジメント
- 認知行動療法
- アンガーマネジメント
- ビジネスコミュニケーション
- PC研修
- 模擬職場トレーニング
- 就職活動研修
などがあります。
「就職すること」だけではなく、仕事を始めた後に自分の状態を把握し、必要な対処方法を考えることも就労準備の一部として扱われています。
発達障害コース
発達障害コースは、ASD、ADHD、LDなどの発達障害がある方を対象としています。
公式サイトでは、
- 障害特性と配慮
- タスク管理
- 時間管理
- 感覚過敏・鈍麻への対策
- 適職発見
などをプログラム例として掲載しています。
例えば、仕事の段取りやタスク管理について、「頑張る」「気をつける」だけで対処するのではなく、仕組みを作ったり、必要なサポートを周囲へ伝えたりする方法を考える内容があります。
「自分に向いている仕事が分からない」「職場でのコミュニケーション方法を考えたい」という方が、自己理解を深めるための選択肢になります。
統合失調症コース
統合失調症コースは、統合失調症のある方を対象とした専門コースです。
公式サイトでは、症状理解や対処方法を考える専門プログラムに加えて、ビジネススキル、模擬職場トレーニング、企業での実習などを案内しています。
就職活動だけでなく、仕事を始めた後を意識して、安定して働くための準備を進められる構成です。
聴覚障害コース
聴覚障害コースは、聴覚障害のある方を対象としたコースです。
公式サイトでは、ろう者、中途失聴者、難聴者などを対象としており、手話ができるスタッフも在籍していると案内されています。
聴覚障害のある方の場合、職場でのコミュニケーション方法や、周囲に必要な配慮をどのように伝えるかが重要になる場合があります。
そのため、
- 自分の聞こえ方を理解する
- 相手に状況を説明する
- 必要なサポートを伝える
- 場面に応じてコミュニケーション方法を選択する
といった内容を学べる点が特徴です。
難病コース
難病コースは、難病のある方を対象とした専門コースです。
難病の場合、症状や体調、通院などが仕事に影響することがあります。
atGPジョブトレでは、障害・症状への理解を深めながら、ビジネスコミュニケーション、PC研修、模擬職場トレーニング、企業での実習などを行っています。
就職先を考える際には、仕事内容だけでなく、自分の体調や必要な配慮との相性も確認することが重要です。
事務職に必要なスキルを学べる
atGPジョブトレでは、事務職での就職・活躍を意識したビジネススキルのトレーニングも行っています。
公式サイトでは、事務職での就職率94.5%という実績が掲載されています。
ただし、この数値は2019年9月~2020年8月の就職データに基づくもので、「郵便業務、納品作業、係員、支援員等の肉体労働を一部伴う職種以外での就職」と定義されています。
現在の利用者一人ひとりの就職結果を保証する数字ではないため、実績値とサービス内容を分けて考える必要があります。
ビジネスコミュニケーションを学べる
事務職を含む職場では、業務スキルだけでなく、報告・連絡・相談や仕事の段取りなども必要になります。
atGPジョブトレでは、
- ホウレンソウ
- ビジネスマナー
- 仕事の段取り
- プレゼンテーション
- メモの取り方
- 対人コミュニケーション
などを、個人ワーク、グループワーク、ディスカッションなどを通じて学ぶプログラムがあります。
「PC操作だけでなく、職場でのコミュニケーションにも不安がある」という場合に、比較するポイントになります。
PCスキルや実務スキルを学べる
atGPジョブトレでは、PC研修や模擬職場トレーニングなども行っています。
実際の職場を想定した環境で繰り返しトレーニングすることで、業務に必要なスキルを身につけることを目指しています。
また、企業での実習、いわゆるインターンの機会もプログラムとして案内されています。
実際の職場環境を経験してから就職先を考えたい方にとって、確認しておきたいポイントです。
就職活動もサポート
atGPジョブトレでは、トレーニングだけでなく就職活動もサポートしています。
公式サイトでは、
- 就職活動研修
- 企業による事業所見学会
- キャリアプランナーによる就職活動支援
- 応募書類の作成・添削
- 個別面接練習
- 面接同席
などが案内されています。
就労移行支援を利用する場合、単に資格やPCスキルを学ぶだけではなく、実際の応募や面接まで進められるかどうかも重要です。
atGPの就職支援サービスと併用できる
atGPジョブトレを運営する株式会社ゼネラルパートナーズは、障害のある方向けの就職・転職支援サービス「atGP」も運営しています。
公式サイトでは、atGPジョブトレに加えて、atGPの就職支援サービスを活用できることが案内されています。
そのため、
トレーニング → 求人探し → 応募 → 面接 → 就職後の定着
という流れを考える際に、同じ運営会社のサービスを組み合わせられる点が特徴です。
ただし、どのサービスを利用できるか、求人紹介を受けられる条件などは個別に異なる場合があります。
就職後の定着まで支援
atGPジョブトレでは、就職をゴールとせず、就職後も働き続けることを意識した支援を行っています。
公式サイトでは、就職後の職場定着支援をサービス内容の一つとして案内しています。
就労移行支援では、就職できるかどうかだけでなく、就職後に自分の特性や体調に合わせて働き続けられる環境を整えられるかも重要です。
例えば、
- 職場で困ったことを整理する
- 必要な配慮を考える
- ストレスへの対処方法を確認する
- 上司や同僚とのコミュニケーションを考える
- 仕事の進め方を調整する
など、就職後を想定した準備が比較ポイントになります。
就職・定着実績
atGPジョブトレの公式サイトでは、2023年4月~2024年3月の就職データにおける就職率97%、**2023年就職者の半年後の職場定着率93%**が掲載されています。
ただし、これらは特定期間の実績値です。
「97%だから自分も就職できる」「93%だから必ず長く働ける」という意味ではありません。
就職結果や定着状況は、本人の状態、希望職種、求人状況、選考結果、職場環境などによって異なります。
記事では実績値を参考情報として扱い、結果を保証する表現は使用しません。
利用者アンケートに関する実績
公式サイトでは、障害理解が深まったと回答した利用者の割合として95%という数値も掲載されています。
これは2019年8月の利用者アンケートに基づく数値です。
また、2020年11月の卒業生アンケートでは、86.6%が「atGPジョブトレに通所した経験が現在の仕事に役立っている」と回答したとされています。
いずれも過去のアンケートに基づく数値なので、現在の利用者全員に同じ結果が得られることを示すものではありません。
事業所所在地
現在の公式サイトでは、障害別に複数の事業所が掲載されています。
主な所在地は次のとおりです。
| エリア | 事業所 | 主なコース |
|---|---|---|
| 東京・秋葉原 | atGPジョブトレ秋葉原 | うつ症状 |
| 東京・秋葉原 | atGPジョブトレ秋葉原第2 | 発達障害 |
| 東京・大手町 | atGPジョブトレ大手町 | 発達障害・聴覚障害 |
| 東京・お茶の水 | atGPジョブトレお茶の水 | 統合失調症・難病 |
| 神奈川・横浜 | atGPジョブトレ横浜 | うつ症状・発達障害 |
| 愛知・名古屋 | atGPジョブトレ名古屋 | うつ症状・発達障害 |
| 大阪・梅田 | atGPジョブトレ梅田 | うつ症状・発達障害 |
公式の事業所一覧では、5つの障害別コースと各事業所の対応状況が掲載されています。
例えば、秋葉原はうつ症状コース、秋葉原第2は発達障害コース、大手町は発達障害・聴覚障害コース、お茶の水は統合失調症・難病コースに対応しています。
通所できる場所を確認する
atGPジョブトレは通所型のサービスです。
そのため、サービス内容だけでなく、自宅から事業所まで無理なく通えるかどうかも重要な確認ポイントです。
例えば、
- 電車での移動時間
- 最寄り駅からの距離
- 週に何日通えるか
- 体調に合わせて通所できるか
- 自分の対象コースが近くにあるか
などを確認しましょう。
公式サイトでは各事業所の所在地やアクセス方法を確認できます。
利用料金
atGPジョブトレは、一般的な民間スクールのように一律の月額料金を支払うサービスではありません。
就労移行支援は障害福祉サービスであり、利用者の前年の世帯収入などによって自己負担額が決まります。
atGPジョブトレの公式サイトでは、利用料金について、
- 無料
- 月額9,300円
- 月額37,200円
の3パターンが案内されています。多くの利用者が無料で通所しているとされています。
ただし、実際の利用者負担額は自治体の判断などによって決まります。
また、現在在職中の場合は原則として利用できませんが、自治体の判断により例外的に利用可能となる場合があります。休職中で、現在の職場への復帰を目的とするリワークとして利用できるケースもあります。
キャンペーン・特典
就労移行支援は一般的な通信講座や民間スクールとは制度が異なるため、通常の「入会キャンペーン」のような形式で比較するものではありません。
記事作成時点で、atGPジョブトレについて、利用者向けの一律的な金銭キャンペーンは公式サイトで確認できませんでした。
一方、相談・見学は無料で受け付けています。
記事作成時点の情報であり、利用条件・自己負担額・サービス内容などは変更される場合があります。最新情報と利用条件は公式サイトおよびお住まいの自治体にご確認ください。
atGPジョブトレのおすすめポイント
atGPジョブトレは、次のような点を比較したい方に向いています。
- 障害特性に合わせたコースを選びたい
- 自分の障害について理解を深めたい
- 自分に合う仕事を探したい
- 職場でのコミュニケーションを練習したい
- PCやビジネススキルを身につけたい
- 事務職を目指したい
- 応募書類の添削を受けたい
- 面接練習をしたい
- 企業での実習を経験したい
- 就職後の定着についても相談したい
atGPジョブトレの利用シーン
自分に向いている仕事を整理したい場合
障害特性や得意・不得意を整理しながら、適職を考えるためのプログラムがあります。
特に発達障害コースでは、適職発見をテーマにしたトレーニングが行われています。
事務職を目指している場合
PC研修、ビジネスコミュニケーション、模擬職場トレーニングなど、事務職を意識したスキル習得を進められます。
就職活動そのものに不安がある場合
応募書類の作成・添削や面接練習などの就職活動サポートがあります。
就職後の働き方に不安がある場合
就職後の職場定着まで支援対象となっているため、就職だけでなく、その後の働き方も含めて準備できます。
atGPジョブトレの注意点
対象コースと事業所を確認する
5つのコースがあるものの、すべての事業所ですべてのコースを利用できるわけではありません。
例えば、統合失調症コースと難病コースはお茶の水、聴覚障害コースは大手町に設置されています。
利用前に、自分が対象となるコースと通所可能な事業所を確認しましょう。
利用料金は個人によって異なる
「無料」と紹介されることがありますが、すべての利用者が無料とは限りません。
前年の世帯収入などによって自己負担が発生する場合があります。
在職中は原則利用できない
公式FAQでは、在職中の利用は原則としてできないと案内されています。
一方、自治体の判断によって利用できる場合や、休職中にリワークを目的として利用できる場合があります。
自分が利用対象となるか分からない場合は、事業所や自治体へ確認しましょう。
実績値は就職結果を保証するものではない
就職率や定着率などの数値は、特定期間の実績です。
利用者の状況や希望職種、企業側の採用条件などによって結果は変わるため、実績値だけで利用先を決めないことが重要です。
LITALICOワークス

運営会社:株式会社LITALICO
LITALICOワークスは、障害のある方の就職を支援する就労移行支援サービスです。
公式サイトでは、全国170拠点以上を展開し、一般企業への就職を目指す障害のある方を対象に、就職に必要な知識やスキル向上を支援すると案内されています。
atGPジョブトレとは運営会社が異なるため、比較対象として取り上げます。
LITALICOワークスの商品概要
LITALICOワークスは、障害のある方が一般企業への就職を目指す際に、就職準備から就職後まで支援する就労移行支援サービスです。
公式サイトでは、就職まで最長2年間のサポートを受けられることや、全国170拠点以上の事業所を展開していることが案内されています。
また、就労移行支援だけでなく、就労定着支援や相談支援なども展開しています。
LITALICOワークスの特徴
全国の事業所から探しやすい
LITALICOワークスは全国170拠点以上を展開しており、北海道から沖縄まで幅広い地域に事業所があります。
atGPジョブトレと比較すると、通所できる地域の広さを重視したい場合に確認しやすいサービスです。
ただし、事業所によって提供内容や募集状況などが異なる場合があるため、希望する地域の事業所を個別に確認する必要があります。
就職に向けたトレーニング
LITALICOワークスでは、就職に必要な知識やスキルを身につけるためのサポートを行っています。
公式サイトでは、
- 就職に向けたトレーニング
- 自分に合った職場探し
- 就職活動のサポート
- 就職後の定着支援
を主な支援内容として紹介しています。
障害特性だけに限定せず、自分に合った働き方を考えながら就職準備を進めたい場合に比較できます。
就職後の支援も確認できる
LITALICOワークスでは、就職後の定着支援も提供しています。
就労移行支援では「就職できるか」だけでなく、就職後に職場で働き続けられるかも重要です。
そのため、就職前のトレーニングと就職後のサポートを一緒に確認することが大切です。
LITALICOワークスの料金
LITALICOワークスでは、就労移行支援の利用料金は前年の世帯収入などに応じて決まります。
公式サイトに掲載されている現在の負担上限月額は、
| 区分 | 負担上限月額 |
|---|---|
| 生活保護 | 0円 |
| 低所得 | 0円 |
| 一般1 | 9,300円 |
| 一般2 | 37,200円 |
となっています。
また、LITALICOワークスでは2026年4月時点の利用者データとして、7割以上の方が自己負担なく利用していると案内されています。
ただし、利用料金は自治体が決定するため、実際の負担額は個人によって異なります。
記事作成時点の情報であり、料金・制度・利用条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトと自治体へご確認ください。
キャンペーン・特典
記事作成時点で、LITALICOワークスについて一律の金銭的な入会キャンペーンは確認できませんでした。
一方、公式サイトでは無料の見学予約や相談を受け付けています。
利用を検討している場合は、まず希望する事業所の見学・相談を通して、支援内容や通所条件を確認する方法があります。
記事作成時点の情報であり、キャンペーン・見学受付・サービス内容は変更される場合があります。最新情報・適用条件は公式サイトをご確認ください。
LITALICOワークスのおすすめポイント
- 全国170拠点以上から事業所を探せる
- 就職前のトレーニングを受けられる
- 自分に合った職場探しをサポート
- 就職活動をサポート
- 就職後の定着支援がある
- 利用料金は所得に応じた上限額が設定される
- 無料の見学・相談ができる
LITALICOワークスの利用シーン
通所先の選択肢を広く持ちたい場合
全国に多くの事業所があるため、自宅から通いやすい場所を探しやすい点が特徴です。
就職準備から定着まで支援を受けたい場合
就職に向けたトレーニング、職場探し、就職活動、就職後の支援まで一連の流れで確認できます。
LITALICOワークスの注意点
事業所数が多い一方で、具体的なプログラムや利用条件は事業所によって異なる場合があります。
そのため、「LITALICOワークスならどの事業所でも同じ」と考えず、実際に通う予定の事業所へ確認することが重要です。
また、利用料金は前年の世帯収入などによって変わります。無料で利用できるとは限らないため、自分の負担上限月額を確認しましょう。
ウェルビー

出典:ウェルビー公式サイト
ウェルビーは、障害のある方を対象とした就労移行支援サービスです。就職に必要なスキルの習得から、自己理解、就職活動、就職後の職場定着までを支援しています。公式サイトでは、2026年7月現在、就労移行支援事業所を136拠点展開していると案内されています。
atGPジョブトレ、LITALICOワークスとは運営会社が異なるため、比較対象として紹介します。
ウェルビーの商品概要
ウェルビーは、障害のある方が一般企業などへの就職を目指す際に、必要なスキルや働き方を整理しながら就職準備を進められる就労移行支援サービスです。
公式サイトでは、就職に必要なスキルを基礎から学ぶトレーニング、自分に合った働き方を考える自己理解・セルフケア、就職活動サポート、就職後の支援などを案内しています。
また、一般的なオフィス環境を想定した「オフィスワークシミュレーション」など、実際の仕事を意識したトレーニングも用意されています。
ウェルビーの特徴
働くためのスキルを基礎から学べる
ウェルビーでは、就職後に必要になる基本的なスキルを段階的に身につけることを目指しています。
公式サイトでは、
- ベーシックトレーニング
- グループワーク
- グループディスカッション
- SST・JST
- ビジネスマナー
- オフィスワークシミュレーション
などが紹介されています。
例えば、電話応対や来客応対、敬語などの基本的なビジネスマナーだけでなく、実際の会社を想定したロールプレイ形式のトレーニングも行われています。
オフィスワークを想定した実践トレーニング
事務職などを目指す場合、知識を学ぶだけでなく、実際の業務を想定した練習をすることも重要です。
ウェルビーでは、実際の会社を想定して仕事を進める「オフィスワークシミュレーション」が用意されています。
仕事の進め方や報告・連絡・相談などを実践的に確認できるため、就職後の働き方をイメージしながら準備したい方が比較するポイントになります。
自己理解やセルフケアにも取り組める
ウェルビーでは、就職先を探すだけではなく、自分の特性や体調との向き合い方を整理するためのプログラムも用意されています。
公式サイトでは、自己理解やセルフケアを通して、自分に合う働き方や職種を見つけることを支援すると説明されています。
「どんな仕事が自分に合っているか分からない」という場合には、求人を見る前に自分の得意なこと、苦手なこと、必要な配慮などを整理しておく方法があります。
就職活動もサポート
ウェルビーでは、就職に向けた準備だけでなく、就職活動そのものも支援しています。
公式サイトでは、就職活動サポートをカリキュラムの一つとして掲載しており、就職に向けた対策やアドバイス、企業との接点づくりなどを行っています。
応募書類や面接など、就職活動の各段階で必要になる準備を進めながら、自分に合った就職先を探すことができます。
就職後の定着支援にも対応
ウェルビーでは、就職後の職場定着も支援しています。
公式サイトによると、就労移行支援は原則2年間利用でき、就職後は就労定着支援を最長3年間利用できます。制度上の条件を満たす場合、就職前から就職後まで継続して支援を受けられる仕組みです。
就職後に職場で困ったことが生じた場合にも相談先を確保しておきたい方にとって、確認しておきたいポイントです。
ウェルビーの就職実績
公式サイトでは、2026年6月時点の累計就職者数として10,158名、2024年度の就職者数として1,333名を掲載しています。
また、2024年10月~2025年9月に就職した利用者のうち、6カ月以上定着した割合として**90.8%**を掲載しています。
これは特定期間の実績値であり、個人の就職や定着を保証するものではありません。
就職先の職種についても、公式サイトでは事務・管理系、軽作業・清掃、販売・サービス、医療・福祉、クリエイティブ・IT、営業・企画など、複数の分野を掲載しています。
全国の事業所から探せる
ウェルビーは全国各地に就労移行支援事業所を展開しています。
公式サイトでは、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州など、幅広い地域から事業所を検索できます。
2026年7月時点では、就労移行支援事業所136拠点と案内されています。
ただし、具体的なプログラム、対象者、利用可能なサービスなどは事業所によって異なる場合があります。
ウェルビーの料金
就労移行支援の自己負担額は、一般的な民間サービスの月額料金とは異なり、障害福祉サービスの制度に基づいて決まります。
ウェルビー公式サイトでは、就労移行支援の負担上限月額について以下のように案内されています。
| 区分 | 負担上限月額 |
|---|---|
| 生活保護 | 0円 |
| 低所得 | 0円 |
| 一般1 | 9,300円 |
| 一般2 | 37,200円 |
利用者の所得状況などによって負担上限が異なるため、すべての利用者が同じ金額を支払うわけではありません。
ウェルビーでは、利用者の9割以上が自己負担なく利用していると公式サイトで案内されています。
記事作成時点の情報であり、料金や制度は変更される場合があります。最新の自己負担額や利用条件は、公式サイトおよびお住まいの自治体にご確認ください。
キャンペーン・特典
就労移行支援は障害福祉サービスであるため、一般的な民間スクールのような入会割引とは異なる仕組みです。
記事作成時点で、ウェルビーについて一律の金銭的な入会キャンペーンは確認できませんでした。
一方、公式サイトでは資料請求・見学・相談を無料で受け付けています。サービス利用をまだ決めていない段階でも相談できると案内されています。
記事作成時点の情報であり、見学・相談、サービス内容、利用条件などは変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
ウェルビーのおすすめポイント
ウェルビーは、次のような点を比較したい方に向いています。
- 就職に必要なスキルを基礎から学びたい
- オフィスワークを想定した練習をしたい
- 自己理解を深めたい
- 体調管理やセルフケアについて学びたい
- ビジネスマナーを身につけたい
- グループワークなどを通して対人スキルを練習したい
- 就職活動のサポートを受けたい
- 就職後の定着支援も確認したい
- 自宅から通いやすい事業所を探したい
ウェルビーの利用シーン
事務職を目指している場合
オフィスワークシミュレーションやビジネスマナーなどを通じて、事務系の仕事を意識した準備ができます。
自分に合う仕事を探している場合
自己理解やセルフケアのプログラムを活用し、自分の特性や体調との向き合い方を整理できます。
就職後のサポートも重視する場合
就労移行支援に加えて就労定着支援も提供しており、就職後の職場定着についても相談できます。
ウェルビーの注意点
事業所によって内容を確認する必要がある
全国に多数の事業所がありますが、すべての事業所で同一のプログラムが提供されるとは限りません。
自宅から通える事業所を見つけたら、実際のカリキュラムや対象者、通所日数などを確認しましょう。
利用料金は所得などによって異なる
就労移行支援の自己負担額は世帯所得などに応じて決まります。
「無料で利用できる」と一律に判断せず、自分の負担上限月額を自治体などに確認することが大切です。
実績値だけで利用先を決めない
就職者数や定着率はサービスを比較する際の参考になりますが、個人の結果を保証するものではありません。
自分の障害特性、希望職種、通所可能な場所、必要な支援を含めて判断しましょう。
atGPジョブトレ・LITALICOワークス・ウェルビーを比較
ここまで紹介した3サービスは、いずれも障害のある方の就職を支援する就労移行支援サービスですが、サービスの特徴には違いがあります。
| 比較項目 | atGPジョブトレ | LITALICOワークス | ウェルビー |
|---|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ゼネラルパートナーズ | 株式会社LITALICO | ウェルビー株式会社 |
| サービス | 就労移行支援 | 就労移行支援 | 就労移行支援 |
| 特徴 | 障害別コース | 全国の拠点・個別支援 | 実践的な就労トレーニング |
| 障害別コース | 5コース | 事業所ごとに確認 | 個別に相談 |
| 主な支援 | 障害理解・ビジネススキル・就職・定着 | 就職準備・職場探し・就職・定着 | スキル習得・自己理解・就職・定着 |
| 事務職対策 | あり | あり | あり |
| 実践トレーニング | 模擬職場・企業実習など | 事業所により異なる | オフィスワークシミュレーションなど |
| 就職活動支援 | あり | あり | あり |
| 就職後の支援 | あり | あり | あり |
| 事業所 | 東京・横浜・名古屋・大阪など | 全国170拠点以上 | 全国136拠点 |
| 利用料金 | 所得等により異なる | 所得等により異なる | 所得等により異なる |
| 見学・相談 | 無料 | 無料 | 無料 |
※拠点数、料金、サービス内容などは記事作成時点で各公式サイトに掲載されている情報を整理したものです。事業所によって提供内容や利用条件が異なる場合があります。
atGPジョブトレとLITALICOワークスの違い
atGPジョブトレの特徴は、障害別のコースが明確に用意されている点です。
うつ症状、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病という5つのコースがあり、それぞれの特性を踏まえたプログラムを受けられます。
一方、LITALICOワークスは全国170拠点以上を展開しており、通所先の選択肢を広く持ちたい方が比較しやすいサービスです。
そのため、
障害特性に合わせた専門コースを重視する
場合はatGPジョブトレ、
自宅から通える事業所の選択肢を広く探したい
場合はLITALICOワークス、
というように、希望条件から比較すると分かりやすいでしょう。
atGPジョブトレとウェルビーの違い
atGPジョブトレでは障害別の専門コースを設けており、自分の障害特性に合わせたプログラムを重視しています。
一方、ウェルビーでは、ベーシックトレーニング、ビジネスマナー、グループワーク、オフィスワークシミュレーション、自己理解・セルフケアなど、仕事に必要なスキルを幅広く学ぶ構成になっています。
「障害特性に特化した支援を重視する」のか、「仕事に必要なスキルを幅広く練習したい」のかを考えると、比較しやすくなります。
LITALICOワークスとウェルビーの違い
LITALICOワークスとウェルビーは、どちらも全国に複数の事業所を展開しています。
LITALICOワークスは2026年時点で170拠点以上、ウェルビーは2026年7月時点で就労移行支援136拠点と案内されています。
両者を比較する場合は、全国の拠点数だけで判断するのではなく、
- 自宅からの通いやすさ
- 事業所の雰囲気
- スタッフとの相性
- カリキュラム
- 希望職種への対応
- 就職後の支援
- 利用時間や通所日数
などを実際の事業所単位で確認することが重要です。
就労移行支援サービスの選び方
1. 自分の障害特性に合っているか
まず確認したいのが、障害特性に合わせた支援があるかどうかです。
例えば、
- コミュニケーション
- ストレスへの対処
- 体調管理
- 感覚過敏
- タスク管理
- 障害を職場へ伝える方法
など、自分が必要としているテーマを整理しておきましょう。
atGPジョブトレのように障害別コースを設けているサービスもあれば、個別支援を中心としているサービスもあります。
2. 希望する仕事に必要なスキルを学べるか
事務職を目指すなら、
- Word
- Excel
- データ入力
- 電話応対
- ビジネスマナー
- 報告・連絡・相談
- 書類作成
などを練習できるか確認しましょう。
IT、販売、軽作業など別の職種を希望する場合は、それに関連するトレーニングや実習があるかを確認します。
3. 就職活動の支援内容を確認する
就労移行支援では、トレーニングだけでなく実際の就職活動まで支援してもらえるかが重要です。
確認したい項目は、
- 求人探し
- 応募書類の添削
- 面接練習
- 面接同行
- 企業実習
- 障害特性や配慮事項の整理
- 企業との調整
などです。
4. 就職後の支援を確認する
就職後も支援を受けたい場合は、就労定着支援に対応しているか確認しましょう。
ウェルビーでは、就労移行支援を原則2年間、就職後の就労定着支援を最長3年間利用できる仕組みが案内されています。
atGPジョブトレやLITALICOワークスでも就職後の定着支援を行っています。
5. 通いやすさを確認する
就労移行支援は通所することが基本となるため、場所は重要な比較ポイントです。
「サービス内容が良さそう」という理由だけで遠い事業所を選ぶと、継続的な通所が負担になる可能性があります。
自宅からの距離だけでなく、
- 電車の乗り換え
- 通所時間
- 駅からの距離
- 周辺環境
- 体調への負担
なども確認しましょう。
6. 見学してから決める
Webサイトだけでは分からないことも多いため、候補をいくつか絞ったら見学・相談を利用する方法があります。
確認したいのは、
- スタッフの対応
- 利用者の雰囲気
- プログラム
- 通所時間
- 個別支援の内容
- 就職支援
- 就職後のサポート
- 自分の希望職種への対応
などです。
「見学したから必ず利用しなければならない」というものではありません。
障害特性に合わせた支援を確認するポイント
障害がある場合、単純に「資格を取得できるか」だけではなく、自分が働き続けるために必要な対策を学べるかを確認することが重要です。
例えば、
うつ症状がある場合
ストレスマネジメント、体調管理、休息の取り方などを確認します。
発達障害がある場合
タスク管理、時間管理、コミュニケーション、感覚過敏への対処などを確認します。
統合失調症がある場合
症状との付き合い方、体調管理、職場でのコミュニケーションなどを確認します。
聴覚障害がある場合
職場で必要な配慮を整理し、周囲へ伝える方法やコミュニケーション方法を確認します。
難病がある場合
通院や体調変化などを踏まえ、無理なく働ける環境や必要な配慮を整理します。
atGPジョブトレでは、これらの障害別のコースが用意されていることが特徴です。
就職後も働き続けるために確認したいこと
就職先を決める際には、「採用されるか」だけではなく、「働き続けられる環境か」を考えることも重要です。
例えば、
- 勤務時間
- 通勤時間
- 仕事内容
- 職場環境
- 上司とのコミュニケーション
- 休憩の取り方
- 通院との両立
- 障害への配慮
- 相談先
などを確認します。
自分にとって必要な配慮を整理しておくと、求人を比較する際にも判断しやすくなります。
FAQ
atGPジョブトレはどのような人が利用できますか?
うつ症状、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病などがあり、一般企業などへの就職を目指す方が対象となります。
ただし、利用できる条件や必要な手続きは個人の状況や自治体によって異なるため、事業所への相談が必要です。
atGPジョブトレは無料ですか?
利用者の所得状況などによって自己負担額が異なります。
公式サイトでは、無料、月額9,300円、月額37,200円という負担上限の例が案内されています。
実際の負担額については自治体などへの確認が必要です。
atGPジョブトレには障害別のコースがありますか?
はい。
うつ症状、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病の5コースがあります。
ただし、すべての事業所ですべてのコースを利用できるわけではありません。
在職中でもatGPジョブトレを利用できますか?
原則として在職中は利用できません。
ただし、自治体の判断によって利用できるケースや、休職中にリワークを目的として利用できるケースがあります。自分の状況について事業所や自治体に確認してください。
就労移行支援はどのくらい利用できますか?
一般的に就労移行支援は原則2年間の利用期間が設定されています。
ただし、個々の状況によって異なる場合があります。
就労移行支援を利用すれば必ず就職できますか?
いいえ。
就職実績はサービス選びの参考になりますが、就職を保証するものではありません。
本人の希望、スキル、体調、求人状況、企業の採用条件などによって結果は異なります。
LITALICOワークスは全国にありますか?
公式サイトでは全国170拠点以上を展開していると案内されています。
ただし、利用できるサービスや募集状況は事業所によって異なる場合があります。
ウェルビーは全国で利用できますか?
ウェルビーは北海道から九州まで幅広い地域に事業所を展開しています。
2026年7月現在、就労移行支援事業所は136拠点と案内されています。
希望地域の事業所を公式サイトで確認しましょう。
就労移行支援では事務職を目指せますか?
はい。
3サービスとも事務職を希望する方が利用できる支援があります。
atGPジョブトレでは事務職での就職実績が公式サイトに掲載されており、ウェルビーでも事務・管理系の就職実績が公開されています。
ただし、希望職種への就職を保証するものではありません。
まとめ
就労移行支援サービスを選ぶ際には、就職率などの数字だけで判断するのではなく、自分の障害特性、希望職種、必要な支援、通いやすさ、就職後のサポートまで確認することが大切です。
今回比較した3サービスには、それぞれ異なる特徴があります。
atGPジョブトレ
障害別の専門コースが特徴です。
うつ症状、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病の5コースがあり、自分の障害特性に合わせた就職準備を進めたい方が比較しやすいサービスです。就職活動だけでなく、職場定着を意識した支援も行われています。
LITALICOワークス
全国170拠点以上を展開しているため、通所可能な地域から事業所を探したい方が比較しやすいサービスです。
就職準備、職場探し、就職活動、就職後の定着まで一連の支援が用意されています。
ウェルビー
就職に必要なスキルを基礎から学びながら、オフィスワークシミュレーションや自己理解、セルフケアなどにも取り組めることが特徴です。
2026年7月時点で就労移行支援事業所136拠点を展開しており、就職後の定着支援にも対応しています。
就労移行支援を比較するときは、
「どのサービスが自分に合っているか」
という視点で考えることが重要です。
例えば、障害特性に合わせた専門的なプログラムを重視するならatGPジョブトレ、全国の事業所から通いやすい場所を探したいならLITALICOワークス、実践的なオフィスワークや自己理解のトレーニングを重視するならウェルビー、というように特徴を確認できます。
ただし、同じサービスでも事業所によって雰囲気やプログラム、対応状況が異なる場合があります。
そのため、候補をいくつか比較したうえで、実際に見学・相談を行い、自分が無理なく通えそうか、必要な支援を受けられそうかを確認することをおすすめします。
就職後も働き続けることを考えるなら、就職先だけではなく、自分の特性を理解し、必要な配慮を整理し、働き方を考える準備も重要です。
まずは公式サイトで対象となる事業所やコースを確認し、利用条件や支援内容について相談してみるとよいでしょう。
